クラウドファンディング作業報告も今回が最後となります。
最終回は台本のデジタル化の様子を紹介します。
今回デジタル化した台本は以下の4種類です。
(1)「大蔵流六義 真一本」
(2)「大蔵流六義 虎寛本写 正乕蔵」
(3)「秘書」
(4)「間の書」
(無反射ガラスを上から被せて撮影)
撮影は台本を痛めないために和綴を一度解いて解体し、一枚一枚を開いた状態にしてから撮影されました。撮影に使用したのは、1億200万画素の高精細デジタルカメラです。高精細のカメラでデジタル化したことで、資料の細かな文字も判別でき、拡大してもストレスなく読むことができます。
(デジタル化作業風景)
(撮影したデジタルデータ)
デジタル化した画像は、閲覧に適したPDF形式に変換。撮影は数千カットにも及び、撮影や編集なども含め約2ヶ月間の作業となりました。
今回の作業行程については、台本修復からデジタル化まで一切を引き受けてくださったナカシャクリエイテブ様のnoteの記事に詳しく掲載されていますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
・【日本の伝統芸能を後世に残したい】茂山千五郎家所蔵資料デジタルアーカイブ事業(1)~業務の経緯~
・【日本の伝統芸能を後世に残したい】茂山千五郎家所蔵資料デジタルアーカイブ事業(2)~デジタル化~
・【日本の伝統芸能を後世に残したい】茂山千五郎家所蔵資料デジタルアーカイブ事業(3)~資料修復~
・【日本の伝統芸能を後世に残したい】茂山千五郎家所蔵資料デジタルアーカイブ事業(4)~翻刻、そして納品~
皆様のご支援により、千五郎家に伝えられてきた貴重な台本や資料が新たな形で次世代へ継承することができます。
この資料を生かし、今後も皆様に「お豆腐狂言」をさらに楽しんでいただけるように努めて参ります。