今回はクラウドファンディングのきっかけとなった記録映像のデジタル化についてご紹介します。
デジタル化した映像は1998年〜2009年にCS京都チャンネル「茂山狂言アワー」にて放映された舞台映像で、「デジタルベータカム」という特殊なテープに保存されており、自分達で再生することもできませんでした。そのため専用の再生機器を使用し、デジタル化を行いました。
舞台映像のデジタル化は以下の手順で実施しました。
(1)ビデオテープの状態チェック
(2)再生機器での映像と音声の確認
(3)再生機器からPCへ専用機器で変換
まずは目視にてテープ面にカビやほこりが無いかチェックします。カビなどが認められる場合はこの段階で除去します。今回は比較的状態の良いテープが多く、清掃は少なくて済みました。
チェックの後は、専用の再生機器で音声と映像が正しく再生できるかをチェックします。再生機器は一般的なビデオデッキの2倍くらいの大きさがあります。
再生が確認できたら、いよいよメインのデジタル化です。再生機器からSDIケーブルを使用してPCに接続します。SDIケーブル一本でデジタル映像とデジタル音声を伝送することができます。今回の映像はMOV形式の一般的なPCで再生可能な形式に変換を行いました。今回120本にも及ぶテープを再生機器2台使用し、約3ヶ月かけてデジタル化を行いました。
このデジタル化した映像の中から今回の返礼品の映像も選びました。
次回はシリーズ最終回、台本のデジタル化についてご紹介します。