濯ぎ川(すすぎがわ)

毎日、嫁と姑に追い使われる養子の男、この日も裏の川ヘ洗濯に行けといいつけられます。まだろくろく時もたたぬうち、やれ蕎麦を打て、やれ水を汲めと次々に用事を言いつけられ、男は「用事を忘れぬよう、紙に書き付けてくれ」と言い出します。嫁と姑は、朝から晩までの用事のことを次々と文にしたため、聟に渡します。聟は文に書いて無いことはしなくてもよいと、約束をとりつけ、ほんの、ほんのささやかな反抗を試みますが・・・。

昭和28年、飯沢匡 作・武智鉄二 演出、男 茂山千五郎(現千作)女茂山千之丞、姑 茂山千作(先代)で初演。最早古典といわれる昭和の新作狂言

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