石神(いしがみ)

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ある男が妻に出ていかれます。妻はいつも世話になっている某の所に相談に行くだろうと、男は先回りして、妻を止めてもらうよう頼みに行きます。毎度毎度のことにもう止め様が無いと断られますが、なんとか策を講じてもらうことに・・・。

某は「別れるか別れないかを、石神に決めてもらいなさい」と妻に持ちかけます。それを了解した妻は夕刻になって石神の所に行き、先ずは「石神が上ったら別れます、上らずば今までの男と添います」と願掛けをして引くと石神は上りません。今度は逆に願掛けをして引くと石神は上ります。
それもそのはず、その石神は変装した男だったのです。
妻は、神を信じず引き直しをした事を神に謝り、場を清めて帰ろうと【神楽】を舞います。その神楽の面白さに、石神に化けていた男は・・・。