清水(しみず)

主人は、お茶の会で使う水を野中の清水へ汲みに行くよう、太郎冠者に命じます。
使いにいきたくない太郎冠者は、「清水に鬼が出た」と嘘をついて逃げて帰ってきます。主人は太郎冠者が置いてきた秘蔵の手桶を惜しがり、自ら清水に行って探してくると言い出します。

困った太郎冠者は先回りをして、鬼の面をかぶって主人を脅します。あわてて逃げて帰った主人ですが、あまりに不思議なことが多いため、今一度探しに行くと言い出します。しかたなく太郎冠者は、もう一度先回りをして脅すのですが…。