ご支援者数500人達成!

READYFORのサイトでのご支援者様428名。
事務局へ申し込んでいただいたご支援者様82名。
合計510名となり、ご支援者数500名を達成いたしました!

昨年秋頃に、今回のデジタルアーカイブ化について準備を始めました。テープの状態の確認と選別。デジタル化をしてくれる業者を探したり、見積もりを取ったり。その結果、かなりの費用がかかることが判明し、クラウドファンディングをやってみようと言う事になりました。
そして年が明けた元日には能登での地震があり、やはり最小限の伝書もプロジェクトに組み入れることにいたしました。
茂山千五郎家では初めてのクラウドファンディングで、「本当に集まるのだろうか」と不安の中でプロジェクトは始まりました。ところがプロジェクトが始まるや、そんな不安は吹っ飛びました。僅か2日で最初の目標金額を達成し、10日程を残し最終目標金額まで達成。第一はもちろんご支援くださった皆さまのおかげであります。それとともに、これまで茂山の狂言を伝え、築き上げてきた先人達の努力の賜でもあるとも感じました。
本プロジェクトでデジタルアーカイブ化された資料を活用し、先人に負けないよう次の世代に伝承していかなくてはと、決意を新たにするところでございます。
さて、このプロジェクトでは500人を超える皆さまにご支援をいただきました。その他にも情報の拡散など、ご協力をいただいた方は、それ以上にいらっしゃいます。折角できた御縁をこれだけで終わらせるのもいかがかと思い、少し今後のことをお話ししたいと思います。
茂山千五郎家には200番の古典狂言が伝わります。まだ精査していないのですが、今回のプロジェクトの映像と、既に千五郎家にある映像を合わせても120〜140番くらいかと思います。およそ60〜80番くらいは映像の残っていない演目があります。中にはここ30~50年で一度も上演されていない演目もあります。どの様な演目かと申しますと、「現代の人が観ても殆ど理解できない文化や風習が元になっている演目」です。特に身体障害者を笑いの対象にした演目は、もう一般の公演では上演できないでしょう。
だからと言って伝承しなくて良いかというと、そうもいかないところが古典芸能の難しいところです。一度伝承が途切れたものは、台本があるだけでは、元通りに復活させるのは不可能です。
もし、許されるのであれば、そういった演目を上演し、映像として保存する公演をクラウドファンディングを通じてできないかと考えています。いつになるかは分かりませんが、その様なプロジェクトが立ち上がった折には、ご協力いただければと存じます。
最後になりましたが、このプロジェクトにご支援・ご協力いただいた皆さまに、重ねて心より御礼申し上げます。

プロジェクトリーダー 茂山 茂

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