神鳴(かみなり) 都で流行らぬヤブ医者が、東国へ下ろうとします。その途中、突然雷鳴が響き渡り、目の前に神鳴り自身が落ちてきました。腰を強く打った神鳴は、この医者に針治療をしてもらい、そしてまた雷鳴を響かせながら天へ帰っていくのでした。 地震・神鳴・火事、親爺。怖いはずの代名詞が舞台の上では、針に脅え、愛らしく見える、古典SF狂言です。