千鳥(ちどり)

付けで酒を買ってくるように主人に命じられた太郎冠者が、支払がたまっているため酒屋は酒を売ってくれません。太郎冠者は亭主を巻き込み津島祭の様子を囃しながら調子よくはなします。

その隙に樽に近づき持ち去ろうとしますが、亭主にみとがめられます。今度は山鉾を引く様や、流鏑馬などを話し、最後には馬に乗る真似をしながら走り回り隙を見て酒樽を持ち帰ります。
何とか酒を手に入れようと、祭りの様子を身振りをまじえて演じる太郎冠者の奮闘ぶりが見どころです。