茂山 千三郎(しげやま せんざぶろう)

isenzaburo
1964年9月4日生まれ
四世千作の三男

WEBサイト:茂山 千三郎公式サイト

3歳の時に「業平餅」の童役で初舞台。その後、着々と狂言師の道を歩み、1980年より「花形狂言会」に加わり活動する。
2000年には正邦(現 千五郎)、茂、宗彦、逸平、童司と共に、「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=通称 TOPPA!」を主催(2005年解散)。企画製作そして出演までを自分たちでおこなうTOPPAを通し、古典狂言の魅力を存分に味わっていただき、老若男女問わずひとりでも多くファンになっていただけるよう日々努力している。
独特の個性溢れる着眼点で、新作狂言の脚本も手掛け、現代の風刺をうまく取り入れたその作品は、室町時代の庶民の中で伸び伸びと生き、創られてきた時代を偲ばせる。代表作に「だんご聟」「都渡り」「薬水」など。
他ジャンルの新旧芸術との交流を試み演出家としても活躍。演出デビュー作ミュージカルオペラ『ONATSU』では現代劇・オペラ・ミュージカル・狂言をユニットさせ好評を得る。
2003年には、京都市交響楽団とのコラボ「鐘ノ音」を、2004年京都音楽祭オープニングにて「金平糖」を手がける。
また立川志の輔師匠と共鳴し、毎月満月の夜に「落語と狂言の会」を1年を通して公演。2004年は全国で展開。
狂言師としても、明快な語り口、柔軟な表現力には定評があり、多くのファンをもつ。
FM京都αステーションにて、パーソナリティーをつとめ、最も古い芸能の狂言師が、最も新しい音楽を流しつつ、若者たちへ古典芸能“狂言”の魅力を紹介し、KBS京都のキャスターや、年間20回を数える狂言の講演で、独自の語り口で“狂言”の魅力を伝える。

趣味:ゴルフ・美味しい物を食べること・映画・観劇・温泉・ガーデニング
好きな物:東京ディズニーランド・アップルパイ・花(なかでも薄紫のパンジー)
好きな狂言:『神鳴』『千鳥』『靭猿』『寝音曲』『花子』

<千五郎家楽屋話>(聞き手・西村彰朗)
「ここらで自分が向かうべき芸の道を見定めようと考えました」。長男の誕生と父四世千作の死去。それを機に大阪で初の自主公演「三ノ会」を開く。50歳を過ぎて、再び歯車が大きく回転し始めた。
初回のゲストに和泉流の野村万蔵と野村萬斎。いとこ同士だが、20年近く一緒の舞台がなかった。二人を口説いて、三人共演の『武悪』が実現する。もう一人のゲストは観世流シテ方の片山九郎右衛門。能『船弁慶』の上演に自身は船頭役を。「アイ狂言を大事にしたい」。その思いが鮮明に打ち出された。
ほかに流派や家の垣根を超えて東西の若手狂言師が競う「立合狂言会」の世話役。京大総長山極壽一氏とのコラボで猿楽ならぬ「ゴリラ楽」の開催も。
千五郎家にあってファンクラブSOJAの発足や『唐相撲』の全国ツアー実施など、次々に企画立案した。2020年の東京五輪では「狂言師が一堂に集まる催しも考えてみたい」。汲めども尽きぬアイデアを引っ提げて、行動範囲はますます広がりを見せる。

<落語作家・小佐田定雄評>
つぶらな瞳とハスキーボイスが魅力的な千三郎さんは、若手のみんなから「おっきい兄ちゃん」と呼ばれています。小柄な千三郎さんがなぜ「おっきい」と呼ばれるのでしょうか?
実力派狂言師としてだけでなく、プロデューサーとして、さまざまなおもしろ企画を思いつく知恵袋でもあります。狂言会での解説での話術にも定評があり、ラジオではDJとして活躍。「日本一おしゃべりな狂言師」として、狂言のおもしろさを世間に発信し続けているのです。そして、『世にもおもしろい狂言』という、わかりやすくておもしろい入門書まで上梓するという、まさに千手観音のような活躍ぶりに、若手たちは尊敬の思いを込めて「GREAT=おっきい」という称号を与えたのです。でも、いつまでも「兄ちゃん」扱いでは失礼だというので、これからは「ちっこいおっちゃん」と呼ぼうという話が若手の間から出ているようですが…どっちが失礼なんでしょう?

1964年 9月4日 十二世 茂山千五郎の三男として生まれる
1967年 「業平餅」の童(子方)で初舞台
1980年 「三番三」を披く
1984年 花形狂言会にて 大曲「釣狐」を披く
フランス スペイン 能公演参加
1987年 ワシントン桜祭 狂言公演参加
1988年 オーストラリア 能公演参加td>
1989年 観世流能楽団世阿弥座 チェコ 東ドイツ イタリア 公演参加
1990年 茂山狂言団 東南アジア 韓国 公演参加
1991年 イギリスJAPANフェスティバル 梅若研能会能公演参加
1992年 花形狂言会 世代交代のつなぎ役として
若手の牽引役として企画・制作の仕事にあたる
1994年 アヴィニョン 国際演劇祭参加にメインプログラムとして招かれ「棒縛」を演じる
1996年 東ヨーロッパ公演参加
1997年 ミュージカルオペラ『ONATSU』で演出を手掛ける
1999年 「京都府文化奨励賞」受賞
2000年 「花子」披く(於 2000年度茂山狂言会)
2001年 新作狂言「だんご聟」を作・演出、古作「薬水」を復曲
2003年 「京都市芸術新人賞」受賞
2004年 日本能楽会ニューヨーク公演に参加
2015年 平成26年度 京都府文化賞功労賞受賞
第67回 京都市教育功労者表彰受彰

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